俳句は最初は難しく考えず、周りに評価されることを目指すのではなく、自分自身の感性を1つの自己表現として纏め上げることを楽しめば良いと、私自身は思います。
初めは抽象的ではなく具体的な物を1つ決めると良いと思います。もはや、夏真盛りですね。貴方はどんなことに「夏」を感じますか?
キーポイントは聴覚・視覚
夏というと「暑さ、海、西瓜、アイス」などたくさんのことが浮かぶと思いますが、俳句にしやすいのは「視覚的に捉えられる物」です。
基本的に、「暑い、楽しい、冷たい」などという抽象的な言葉を使ってしまうと、独自性を出すのが難しく、殆ど上手くいきません。
考えてみると、俳句で使えるのは5・7・5のたった17文字です。そこに、長々と自分の個性を出して、感情表現を盛り込むのは難しくありませんか?
そこで、聴覚・視覚作戦です。貴方が綺麗だな、素敵だなと思った自然のうつろいを、メモしておきましょう。
空を見上げると、何があるでしょうか、地面にやお店には? 題材は昼どきだけでなく日没後の暗闇の中にさえありますね。
季語(季節を象徴する言葉)の選定
作りやすいのは目に見える季語で、金魚、風鈴、ソーダ水、油虫など、目に見えない季語は、暑し、涼し、避暑などがあります。
どれか一個、この季語で作ると決めて、その季語をじっと見てください。
集中してみていると、必ず何かアクションがあるはずです。金魚が泡を吐いた、風鈴がちっとも鳴らない、ソーダ水に何かが映っているなどです。
その何かを言葉にしてみてください。心に思ったことでなく、目で見た通りに言葉にしてくださいね。音の数は5・7・5が原則の17音です。
17文字でなく、声に出した時の音数のことです。それを注意していれば、自然な俳句になっているはずです。
この際、切字や、ルールは考えないで良いです。そんなことはもっともっと俳句を本格的にやりたい、と思った時に思い出してください。
とりあえず、5文字の季語を選べば、それで5・7・5の一節の一つは埋まります。あとは7・5を貴方の言葉で作り上げていくだけです。
以下、とっつきやすそうな5文字の季語を上げていくと、かたつむり、水芭蕉、雲の峰(入道雲のこと)、夏の海、補虫網、冷蔵庫、夏帽子などがあります。
季語を初めにおくか、終わりに持ってくる方が良いかは、自分自身で悩んでくださいね。
それだけでは物足りない場合
「~や」「けり」「かな」などの「切れ字」は、使っても使わなくてもどちらでもかまいませんが、使うのであれば、『5・7・5』のうちどこかに一つだけ入れると良いでしょう。
小さい「ゃ、ゅ、ょ」が入った言葉は、「一文字」として数えて、小さい「っ」は、「これだけで一文字」としてカウントします。
これは、原則的なものなので、覚えて欲しいのですが、他には、できるだけ、「寂しい」「悲しい」「嬉しい」「暑い」などを直接的に使わないで、少し違った表現を使いながら、自分自身の心情、周囲の景色などを表現するともっと俳句らしい感じになると思います。
こういう表現は、本格的に作るときによく適応されるので、いちおう参考くらいに思ってもらえればいいです。
もしも、季語など思い浮かばなければ、メモ帳を持って住まいから屋外を眺めたり、散歩などをすると、題材があちこちに拾えると思います。
そして、思いついたら即メモをとって、目に映った場所、感じたコトを気楽に表現してみてはどうでしょうか。
ちょっと大ざっぱな説明でしたが、少しでも参考になれば嬉しいです。
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