2017年8月21日月曜日

ホラー・怪談に学ぶ伝え方

 私は普段何気なく話していますが、相手からしたら常に一定のトーンで話しているので面白くなくて、聞いてるうちに飽きてしまいます。

  そういうことにならないために、ホラー映画や怪談話を参考にしてただ話を聞いてもらうだけではなくて、相手が"なになに?"と受動的ではなくて能動的に話を聞いてもらうよう意識しています。


トーンに強弱を


 普通話をする時は、お互いの話は受動的に聞いているために耳に素通りするばかりで、頭に全く入っていきません。

 そういうことを回避するためには自分の話を相手に能動的に聞いてもらう必要がありますので、工夫が必要になってきます。

 最初にはいつものトーンで話しておきながら、重要な話になると"じつはね"と意図的にトーンを落として話します。

  今まで受動的に話を聞いていた相手は、トーンを落とされたことによって"ん?" と話を聞く体勢になってくれます。

場所や日時は正確に


 場所や日時をはっきり言わないのも相手がなかなか話に乗っていけない原因になりますので、間違っていても支障がなければ嘘でも日時や場所をはっきり言った方が、相手が話に入っていきやすくなります。 

相手がイメージしてくれるまで待つ


 話が高速でポンポン飛んでいってしまうと、相手からしたら"さっきまでの話は何だったんだよ"と話についていく気力を失わせてしまうので、あなたが体験した記憶を相手がついていけるようにゆっくりとその情景を説明しましょう。


話し言葉で説明


 "ホテルで休んでいたら誰もいない深夜にドアからコンコンと音が鳴り続けるんですよ、強くなってきて話しかけてみても返事が何もないんです"

 大体の人がいつもこのような感じの話し方をしていると思いますが、これは怪談話としても怖くないですし、普通の話でも臨場感がなくて相手の耳を通り抜けてしまいます。

 なので、深夜1時を回った頃にコンコンとドアがノックされて"えっ!? こんな時間に普通のノックなんかないだろ、人がいる気配もしないし、すいません誰ですか!? 何か用ですか!?"

 このように細かい説明をある程度省いて話し言葉だけで持って行った方が、臨場感が伝わって相手が聞く体勢になりやすくなります。

3回繰り返す


 このやり方は自然に行わないと、不自然になってしまって相手から"何だこの人"と思われてしまいますので、訓練が必要です。

 稲川淳二さんなんかはこの手法をよく使っていて"コンコン、コンコン、コンコンとドアがノックされるんですよ"と3回繰り返すことでめちゃくちゃ怖い話に持って行きます。

 3回繰り返すことによって、3回目が感覚的に自分の近くに来るようなかんじを相手が受け取るので、重要な話がある際には恥ずかしがらずに3回繰り返してみると相手がしっかり覚えてくれるでしょう。

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