2017年7月13日木曜日

電通に東京簡裁が正式裁判を決定

  日本最大の広告代理店であり、広告業界の中では世界五大グループに数えられる株式会社電通が現在は窮地に立たされている。



違法残業で未来ある若者を潰す


  電通といえば東京本社の部長の3人が、新入社員である高橋まつり(当時24歳)さんを含む4人の社員に過酷な労働を強要させ、そのうちの一人である高橋さんは自殺をしてしまうという悲劇がありました。

  これに対して東京地方検察庁が違法な残業をさせていたのではないかと、法人として略式起訴していました。

 これに対して東京簡易裁判所は、このような重大事件に対して書類の審理だけで済ませる略式の手続きだけというのは忙しくないと判断したようで、公開の法定での正式な裁判を決定することに踏み切ったようです。 

 略式起訴であれば、今回正式な裁判を決めた簡易裁判所が罰金の支払いを命じるだけの略式命令を出しただけで、その手続きが終わってしまいます。

 しかしながらそんな決定を下す簡易裁判所自体が、このような重大事件に対して略式命令だけでは相応しくないと判断したようです。

 今回の裁判所の決定に対して高橋まつりさんの母親の幸美さんは”電通はこれまで繰り返し過労死を発生させているので、その点を踏まえて裁判所は適切な判断をしていただきたい”と娘だけではなくて、電通に苦しめられた従業員に対しての気遣いを見せる気丈なコメントを発表しました。

  

電通の回答は


 これに対して電通の回答は”裁判所の判断に従い対応いたします”とありきたりな対応に終わった。

 第三者視点から見てみると、東大卒なので他に再就職する企業はいくらでも見つけることができる余裕があるように見えますが、そんなことも考えられないくらいに追い詰められていた高橋さんの気持ちを思うとやりきれない思いに駆られます。

  電通といえば天下の大企業で、創業当時から従業員は身を粉にして会社のために働けという企業体質があるそうなので、今回のことは起こるべくして起きた悲劇なのでしょう。

 電通側の回答からは何の反省も見られないように感じ取れますので、徹底した調査を期待したいです。

  この裁判で電通の体質が変わって行くことを望みます。 なぜなら大企業である電通がホワイト企業に変わっていくことによって、その社会的影響によって多くのブラック企業が淘汰されて行って欲しいからです。 

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