英マンチェスターの追悼集会で涙の合唱

　自爆テロが起こったコンサートホールがあるイギリス・マンチェスターで行われた追悼集会で予定にない合唱が行われ、その動画が拡散された事から世界で話題になっています。

　 
 追悼集会でみんなが集まっている時に一人の女性がマンチェスター出身の4人組ロックバンド”Oasis”の曲を歌ったところ、それが周囲の人々が次々と歌いだしたことから厳かな合唱へとなっていった。
　悲しみの中歌い終わった瞬間、胸を締め付けるような拍手が周囲に響き渡った。
　 

本来は失恋した女性に向けての曲

　この時歌われた曲は"「Don’t Look Back Anger. I heard you say」（怒りと共に振り返らない 君がそう言った）"で本来は女性に向けての内容だが、歌詞の内容的に怒りを相手にぶつけてはいけないということが書かれているために、この悲しみを近くにいるイスラム教徒に怒りとして向けてはいけないという無言のメッセージを表現したそうです。

　女性に話を聞いてみると”私たちは過去にとらわれず前を見ているだけ、力を合わせて頑張るしかない、合唱し始めた時はとても感動した”と話しています。
　テロには屈しないが、その心を怒りで支配されたりはしないと言う強い心が伝わってきてとても感動しました。