麻(リネン)のジャケットはしわが出来た状態で着るのが麻の衣類としての着こなし方です。
元々しわのよった質感ぐあいを楽しむための素材ですし、熱伝導率が一番低いたぐい繊維ですので暑い時には持って来いです。
ただやっぱり気になる人は気になるだろうし、最初はよかったけど、やっぱり気になってきたと思う人もいるかもしれません。
ヨーロッパでは麻の衣類は着る前に壁などに何回もたたきつけてわざわざしわを作ってから着るようです。
ヨーロッパの人から見たらそうした方がイケてるのかもしれません。
ただ、日本人から見たらしわでぐちゃぐちゃになった麻の衣類はだらしない感じに見えるかもしれません。
楽で正確なのは、そのままクリーニング店に持っていってお願いするのが1番良いのですが、少しのしわなら自分でやった方がいいと思う人もいるでしょう。
自分でそういうしわをとるには、繊維の折り目を規則正しく調整し、風通しを良くして湿度を取り除くとよいでしょう。
毎回アイロンをかけるのが一番良いですが、それはなかなか難しいので、しわとりスプレーを使ってみるといいかもしれません。
一緒に臭いもとれるので一石二鳥です。細かいしわなら、霧吹きできる容器に水を入れてスプレーしながら手でたたいて伸ばし、陰干ししておくといいでしょう、素材自体が乾きやすいですので湿らせても大丈夫です。
しかし、ひじを曲げるところのじわや、腰のすわりじわなどはあまり効果がありません。
やりすぎて元の状態より悪くなる恐れがあるのでやめておきましょう。
やはり1番いいのはアイロンをかけることで、さらにいいのはノリを付けてアイロンをかけることです。面倒ですが綺麗に仕上ります。
これは余談ですが、麻も品質がピンからキリまであって、アイルランド産の麻製品は繊維が細くてあまり皺にならないと聞いたことがあります。
肌触りもよく麻らしくないソフトな触り心地ですが、当然値段が高く、思わず口をあんぐりと開けてしまうほどの価格です。
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